(英語の各種資格検定試験と発信力評価&発信力UP)

(英語の各種資格検定試験と発信力評価&発信力UP)
英検1級2次試験はいかがでしたか?Ichay Ueda(SamuraIchy)です。今回のブログは、私の30年に渡る英語発信力UP指導歴に基づいて、英語の発信力UPの見地から、各種英語資格検定試験を比較してみたいと思います。英語の発信力テストを含んでいる検定試験には、英検1級、TOEIC SW、iBT TOEFL、通訳案内士試験、国連英検特A・A級、工業英検1級・2級、IELTS、ミシガン英検1級・2級などがあります。その中で、コンテンツ、英語力UPの見地から、総合点で1番は、iBT TOEFL、2番は英検1級、3番はTOEIC SWでしょう。

まず、iBT TOEFLは、他の英語資格検定試験と比べて、特にスピーキングとライティングテストが充実しており、試験時間が両方で70分以上あります。英語の放送を聞いてメモを取り、即時にサマリーをしたり、論理的コメントを述べる、agility(頭の回転の速さ)が要求される問題と、見識(物事を深く見通し、本質をとらえる優れた判断力)や人生経験(experience=knowledge you gain about life and the world by being in different situations and meeting different people)が要求される問題が出題されます。1説では、「純ドメ(純ドメスティック=帰国子女でもなく、長期留学経験や海外体験もない国内での英語学習者)の場合は、スピーキングテストが30点満点中、23,4点で頭打ちになると言われているぐらいで、ノンネイティブにとってはかなりチャレンジングなテストです。出題分野も多岐に渡っており、日常会話的内容から人生哲学、様々な学問分野に関するトピックについて出題されます。しっかりと対策勉強をし、何度も受けてこのスコアを伸ばそうとする人が多いので、英語学習のモチベーションUPという意味でも優れて試験と言えます。

2番の英検1級は、ライティングが約30分、スピーキングが約10分の計40分ぐらいのテストで、内容は、ほとんどが社会問題に関する見識を問う問題なので、高学歴者や知的専門職の人にも人気の高い、非常に知的なテストと言えます。英会話学校で身につけるような英会話力というよりは、ディベーターに不可欠のクリティカルシンキング力が要求される、非常にすぐれたコンテンツの試験と言えます。しかし、パーソナルや人生哲学に関するトピックが少なく、高得点を取るために努力するTOEFLと違って、合格点も低く、合格率が高いので、合格してしまった場合は一気に興味が薄れてしまい、十分な対策準備をして試験に臨む人以外はあまり有効ではないテストとも言えます。iBT TOEFLと違って、合否にばかり気を取られて、英語の発信力を伸ばすチャンスを失う場合が多いのですが、何度受けても80点以上の高得点が取れるように英語の発信力をUPさせようとしている人にとっては、非常に有効な試験であることは間違いありません。ちなみに英検準1級も同じことが言え、合格点が低く、合格率が高いので、真面目に対策勉強もせずにパスしてしまう人が多いのですが、このテストも、英語での描写力や社会問題コメント力がテストされる素晴らしい発信力テストです。

3番目のTOEIC SWは、受信型のTOEIC需要の反動として、ここ10年で人気急上昇のテストで、内容も「写真描写、身近な問題についてのインタビューへのレス、提示された情報に基づくレス、解決策の提案、Eメール作成、意見記述」など多岐に渡る80分間のテストですが、一般向けのテストなので、iBT TOEFLや英検1級と比べると簡単で、英語のできる人(英検1級にパスし、iBT TOEFLEで100点ぐらいとれる人)なら、準備しなくてもスピーキング・ライティングとも9割(200点満点で180点)ぐらい取れてしまい、それで満足する人にとっては、あまり有効なテストではありません。ですから、これも同様に満点突破を狙うつもりで何度も受ければ効果が出てきます。大体、英語のできる人で、どちらかが180点で、もう一つが200点満点になることが多く、どちらかが3~4回に1回満点とれるとして、満点を取るには、luckyな場合を除けば確率的には、9回から16回、つまり約1年続けて受ける必要があります。その間に学ぶことが多いので、9割ぐらいのスコアで満足せずに、受験料だけでも10万円ぐらい投資するつもりで頑張りましょう。

この他、工業英検1級は、小手先の力や直前対策では歯が立たず、長期的なスキルUPトレーニングが要求される素晴らしいテストで、ライティング力だけを伸ばすのであれば最高の資格試験と言えるでしょう。ミシガン英検1級も英文ライティング力に非常に優れた試験ですが、コツをつかめば通りやすいので、比較的短期集中対策勉強がしやすい試験と言えます。国連英検特Aは、6割で合格できる英検1級2次試験と違って、合格点が8割というハードルの高さが素晴らしいのですが、トピックが政治問題に偏っているのと、直前の準備がきくので、忙しい人でも2~3月もあれば対策勉強できます。通訳案内士は、日本のことを英語で紹介する能力を身につけるには効果的な資格試験で、これも運で合格することを考えずに、半年以上かけて日本事象の様々な分野に渡って英語で発信できるように対策勉強をすれば、スキルUPに非常に有効なテストになります。IETLSも発信だけで75分の試験と長く、ライティングがグラフの描写問題を含んでいる点がユニークで、数量分析のレポートを書くのに重要なスキルのテストです。スピーキングは問題量も多く、ショートスピーチテストもあり、トピックも多岐に渡り、いい内容のテストですが、英検、国連英検、iBT TOEFLと比べると、アカデミックな要素というより日常会話的なとっつきやすい内容になっています。ただ、IELTSは点数が辛めで、7割や8割(トップスクールに入る最低必要スコア)はすぐに取れるのですが、9割の点をなかなかくれないので、9割以上を目指すつもりで勉強すれば有効なテストになります。

さて皆さん、このように各資格検定試験は、たまたま運で合格さえすればいいというスタンスをやめて、高得点ゲットを狙って十分な対策勉強をすれば、英語の発信力をUPさせるのに非常に効果的です。それでは皆さん、明日に向かって英悟の道を
    Let’s enjoy the process!(陽は必ず昇る)
          植田一三(Ichay Ueda [SamuraIchy])

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